研究プロジェクト

炭素税と経済連携協定を考慮したグローカルサプライ・再製造チェーンの構築

基盤研究(A)18H03824/科研費データベース
期間:2018年04月01日 – 2023年03月31日

環境経営情報志向の循環型・低炭素型サプライチェーンの統合と満足化に関する研究

基盤研究(B)26282082/科研費データベース
期間:2014年04月01日 – 2019年03月31日
概要:
テーマ① 製品設計とサプライチェーンの結合 循環型社会システムを製品設計段階で実現するためのアプローチとして、陳腐化した製品価値を再上昇させることで製品の買い替えを抑制し、結果として資源の使用量、廃棄量の削減を可能とするアップグレード設計の提案を行った。具体的には、製品ライフサイクルをモデル化し、環境の調和性と経済性を両立する多目的満足化設計手法を提案し、今まで難しいとされた製造企業の収益増加、消費者の購入価格の低下というトレードオフ関係の要求を満足させ、加えて、製品性能、環境負荷、耐用寿命に対する要求を満足させる多目的満足解の導出が可能となった。また、目標計画法を用いたリサイクル率とコストによる分解部品選択法を提案した。
テーマ② 静脈と動脈サプライチェーン(SC)の結合 循環型において、時間に対してものの流れを連続的にトレースすることによって製品ごとに品質や経済性などの評価が可能となるモデルを設計し評価を行った。その結果、製造と再製造を組み合わせることによって時間変動に対し頑健な生産が達成できるが、生産スケジュールが複雑になることから動的な制御が可能な方法を検討していく必要があることがわかった。さらに、CO2排出量を持つレギュラーSCやリサイクル率を持つリバースSCについてもネットワーク設計を行った。
テーマ③ 経営情報とエンジニアリング情報の結合 一昨年度にデータ収集を行った実験室実験について、分析を進め論文発表の準備を進めた。またフルコスト会計をベースとした意思決定モデルについて検討した。

以上の研究成果の発信のために、第2回グリーンサプライチェーンに関する国際ワークショップ(東京)を開催し、GBC2016ではファシリテーターを務め4件、IJIE2016では特別セッションの日米共同チェアを務め2件、LCE2017では4件の発表をオーガナイズして成果発表したほか、招待講演2件を行った。

研究業績

論文

業績一覧

図書

『経営工学のエッセンス ─問題解決へのアプローチ─』 朝倉書房
『生産マネジメント概論 技術編』 文眞堂
『生産マネジメント概論 戦略編』 文眞堂